育児休暇の過ごし方が人生を変えた
自分に合った資産形成で、本当にしたい生き方を叶えるための“エレガンス”なマネー術を伝授する、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、マネーコーチの吉森ゆきです。
10月は保育園や幼稚園への入園申込が始まる時期ですね。
育児休暇の終わりが見えてきて、子供と離れる寂しさと、職場に復帰する不安と、いろんな気持ちに揺れ動かされる毎日を送るお母さんは多いかと思います。
私もそんな一人でしたが、揺れ動く気持ちと上手に付き合い、育児休暇中を有効に過ごしたことで、人生を大きく転換する機会にすることができました。
今回は、私の人生を変えた「育児休暇中の過ごし方」をご紹介します。
目次
育児休暇とは
育児休暇とは、名前のとおり育児するためにお勤めをお休みできる制度です。
出産後に8週間の産休を取得した後、産休明けから子どもが1歳の誕生日を迎える前日まで、出生から1年間が育児休業期間として認められています。
令和3年6月に制度が改正され、男性も育児休暇を取りやすくするなど、制度が充実し、育児しながらも働き続けたい人には良い風が吹いています。
休暇中とはいえ、ママ業は本当に大変で毎日大仕事になります。
普通に過ごしていたら、育児だけで終わってしまうのが育児休暇というものだと思うのです。
しかし、私はこの休暇を育児だけで終わらせてしまうのは勿体無いと思い、時間の使い方を工夫して、これからの未来にプラスになることをしようと意識して過ごしていたんです。
私の育児休暇取得の体験
私もお勤めをしていましたので、二度、育児休暇を取得しました。
一回目の育児休暇はわずか2ヶ月間
育児休暇を初めて取得したときは、わずか2ヶ月半ほどの期間でした。
当時は銀行に転職したばかりで、出産を経験しても、仕事は今までと同じようにこなしたい、さらに会社で認められたい、という気持ちが大きかったんです。
なので、ゆっくり育児というよりは、早く仕事に戻る選択。
主人は単身赴任だったために、平日は完全なワンオペ育児でしたが、早寝早起きの赤ちゃんペースに合わせての生活は意外と健康的でした。
生まれたばかりの長女を見ていると、こんな小さな時から他人に預けられるなんて…と後ろめたい気持ちもありましたが、バランスを取ってやれば大丈夫だろうと前向きに考えていました。
また、立派な会社だけに福利厚生は厚く、育児と両立できるよう様々な制度があり、とても有難かったです。
おかげで復帰後は、限られた時間の中でスピード感高く、仕事に集中していたと思います。
時短制度を使っていても、チームリーダーを務めていましたし、与えられた目標もきっちり達成。
仕事は仕事でとても充実していました。
なので、職場に行けば、
仕事をもっと頑張りたい。育児がなかったらもっとやれるのに・・・
という歯痒い想いもありました。
でも職場を離れれば、
子供と一緒にいる時間をもっと作りたい・・・
そんな相反する気持ちを行ったり来たりしていて、ベストなバランスがなかなか見つけられずにいました。
二度目は二年間のフル活用
バランスに課題を感じながらも仕事を続け、第二子を妊娠しました。
この頃には仕事への情熱もひと段落ついていたことから、育児休暇はフルに活用させてもらうことに。
私は社会人になってから三度の転職をし、ずっと向上心を持ってキャリアアップをしてきましたが、ここで初めて仕事のスイッチをオフにしたような気分でした。
休暇中というのはもちろん育児がメインなのですが、時間の過ごし方は自分次第です。
ガッツリとまとまった時間を自分のために作ることは難しかったですが、細切れ時間を使ったり、移動時間を使ったり、工夫できることはいろいろあったんです。
そういった目的意識を持った過ごし方をすることで、自分は今後、どういう生き方をしたいのかな、仕事をどう頑張っていきたいのかな、ということを考え直すいい機会にすることができました。
育児休暇中に取り組んだ2つのこと
子供との時間を楽しみつつも、時間を有効に活用したいと考え、この育児休暇中に取り組んでいたことが2つあります。
不動産投資を知る
一つ目は不動産投資の勉強です。
もともと不動産を勉強しようと思って始めたわけではなく、節税についての本を読んでいたことがきっかけでした。
毎月の給料、年末調整、収入に関する書類などを見ていると、保険料や税金、引かれるものがたくさんあります。
年収が上がるほどその負担も大きくなっており、なんとかならないものか、と研究したく、本を読んでいたのです。
そこには不動産投資による節税の方法、不動産投資による副収入を得るメリットなどが書かれており、私はすっかり虜に。
不動産投資に関する本を読んだり、物件を毎日チェックする、不動産屋さんから情報をもらうなど、子供が昼寝をしている時間などにせっせと活動をしていきました。
自分の働き方を見直す
二つ目は、自分の働き方についてとことん向き合っていたということです。
私には、保険会社へ転職した25歳の頃から抱いていた夢がありました。
いつか自分の看板でビジネスして、自分を本当に活かして自由に生きたい、という夢です。
その夢を叶えるチャンスを掴むために、とりあえず今を一生懸命生きようと、キャリアアップをしてきました。
それまでの努力でやっと掴んだキャリアが銀行。
そしてその銀行は業界最大手、給与水準は高く、福利厚生も厚く、まさに”安定”した職でした。
仕事のやりがいもある、人間関係も良い、土日は完全オフ、など、これ以上いいところないでしょう、というくらい恵まれていたと思います。
しかし、二人の娘を抱えて安定にしがみついて働いていて続けていく、その先に私が理想としていた未来はあるのだろうか、と考えるようになっていたのです。
育児休暇を育児だけで終わらせない
振り返ってみると、育児休暇はほんとうに貴重な、有難い時間でした。
子供の成長を楽しみつつも、その可愛い我が子とともに、自分の人生をどんな風にしていきたいのか、どう生きていったら本当に幸せでいられるのか、しっかりと向き合ういい機会なのです。
人生の中で後にも先にも、こんな時間はないかと思います。
当時は、育児に100%にならないで、自分のことを考えたり、仕事のことしてたりして、母親失格ではないのかな、愛情不足になったりしないかな、と心配に思うこともありました。
ですが、今、娘は小学生になっていますが、ハツラツといつも笑って過ごしている様子を見ていると、心配は不要だったなと、自信を持って言えます。
もちろん子供のことは手がかかります。初めてのことばかりで戸惑うことも多いし、寝不足にもなるし、ヘトヘトになる日も多いです。
ですが、自分のこともしっかり大切にし、自分のための時間を作ることを意識していくと、より毎日が充実しますし、そこからの人生が大きく変えていくことができるのです。
育児だけでこの期間を終わらせるのか、自分の本当の幸せな人生へと舵を切るチャンスとするのか、自分の心掛け次第、時間の使い方次第です。
育児休暇を人生の選択肢を広げる機会にしよう
私は育児休暇中に不動産投資の勉強を始めてから、1年ほどで物件を購入し、収入の柱を増やすことができました。
1年という期間は決して早い方ではないかもしれません。
子供がいなくてもっと自由に動けていたらもっと早くできたかもしれないと思うこともあります。
でも、焦らずに自分で目利きする力を養っていったお陰で、よい物件を買うことができたと思っています。
育児休暇に限らず、人生には一旦立ち止まる、という機会を得ることがあるかもしれません。
そういう機会にこそ時間を有効に使い、自分の人生をより理想にしていくために大切に過ごしていきたいですね。
収入の柱が増えるということ
不動産による収入を得るということは、私たち夫婦とは別に働き手がいて、収入を持って帰ってきてくれる、まさに分身です。
この収入源は生きていく上でのひとつの安心です。
安心がたったひとつ増えただけで、私の人生の選択肢は本当に大きく広がりました。
働き方を考え直し、安定職を捨て、自己投資をし、本当に自分が求めている生き方に挑戦できたのも、この収入源があったからといっても過言ではありません。
何もいきなり不動産投資をはじめなくとも、お金の知識を勉強し、無理のない範囲で資産形成を始めていくだけでも、安心材料を増やすことはできます。
お金の安心をひとつずつ積み重ねていけば、人生の選択肢はどんどん広がり、あなたの本当にしたい生き方を自由に選んでいくことができるようになります。
単純にお金を増やすだけの勉強ではなく、お金を自分の味方にして、人生を切り開いていくための勉強として、ぜひ取り組んでみてほしいと思います。
きっとこれからの人生にワクワクしてきますよ^^