資産形成の成果に差がつく投資の始め方
自分に合った資産形成で、心豊かなライフスタイルを創るための“エレガンス”なマネー術を伝授する、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、マネーコーチの吉森ゆきです。
投資をした方がいいよ、とあちらこちらで聞くけれど、実際に投資ってどう始めたらいいの?と立ち止まってはいませんか?
コンサルをしていて、「こんな始め方はちょっと残念」と思うことがあったので、資産形成の成果に差がつく投資の始め方について書いていきます。
目次
ちょっと残念な投資の始め方とは
ご相談いただいた方は、「とにかく始めなくては!」という思いに駆られて、証券会社に相談へ行かれ、担当からお勧めされた商品を購入し、投資をスタートされていました。
もちろん商品の説明は受けておられましたが、なぜその商品が良いのか、他との比較もせず、「何だか良さそう」ということで決められたそうです。
始めてから1年ほど経っておられましたが、実績はマイナス、回復するまで待つという塩漬け状態。
いちばん良くないな、と思ったポイントは、初心者が理解するにはかなり難しい、複雑な商品であること、またご本人も商品を全く理解できていないことでした。
投資の始め方とは
投資を始めるにはまず、証券会社や銀行で「証券口座」を開設します。
ひと昔前までは、手続きのために必ず窓口に行く必要がありましたが、今では多くの会社でインターネットでもできます。
インターネットなら24時間いつでも手続きができますし、手間がかからず非常に便利です。
しかし、何の知識もなければ、わからないことが多すぎますし、インターネットで一人で始めるのはとても怖いことかと思います。
そこで便利さはさて置き、窓口に出向き、口座開設。
同時に投資商品を案内してもらい、まずはひとつ買ってみようという流れになる。
無料でアドバイスがもらえて商品を選べるのですから、とても良さそうに感じられるかもしれません。
投資を始められたという意味では大きな前進ですが、果たしてその商品が本当に自分にとってベストなもので、資産形成が順調に進んでいくのでしょうか。
窓口でお勧め商品を買う
当社のスクールに来てくださる方でも、すでに証券会社や銀行からのお勧めで商品を持っている方がいらっしゃいます。
しかしそのご自身が持っている商品について、理解できている方はなかなかいません。
ほとんどの方が、わからないままに続けている状態です。
資産形成の目的や計画もなしに、銀行預金から、投資商品にただお金の置き場所を変えただけ。
商品についての説明は受けていても、なぜその商品が良いのか、他の商品と比較してどうなのか、根拠なく買ってしまっているんです。
生徒さんの商品を見せていただくと、驚くほど複雑でリスクの高いもので驚きます。
初心者の方には全くお勧めできない商品ばかりなのです。
本当にその方に合った提案などではなく、そのとき旬な商品、証券会社や銀行が売りたかった商品だったのだろうと推測せざるを得ません。
複雑な商品を持つ危険性
窓口で投資商品を買った方で内容をよく理解していないのは、ご本人の理解不足というよりも、相当複雑な仕組みゆえのことだと思います。
利益がでるように複雑な仕組みと化してできた商品。
複雑になるがために、手数料が多くかかります。
手数料が高ければ、利益が出にくくなります。
投資を続けている間中、常に手数料が足をひっぱるのです。
利益が出るようにとつくられた商品でも、非常に手数料が安くシンプルにできた商品よりも結果が出ていない、なんてことはよくあります。
時が経てば経つほど、その差は大きくなり、最終ゴールはまったく違うものになるでしょう。
商品ありきのスタートではなく、自分で選べる知識をつける
窓口では無料で相談できますから、気軽に行けるというメリットはあるかと思います。
しかし安易にそれを選んでしまうと、上記のような投資の始め方になり、せっかく投資を始めたのに大して利益が出ない、逆に損してしまう、ということにもなりかねません。
商品を販売するところに相談に行くという選択の前に、ぜひ自分で商品を選択できるようになる知識をつけていくことがお勧めです。
最近はYouTubeなどのSNSや、Webサイト、書籍など学びの場は様々あります。
ご自身で進めるのが難しいという方は、スクールに通う、個別相談を受けるなども検討してみてください。
相談料や講座代がかかるかもしれませんが、あっという間に回収できるほど、差は大きなものになるでしょう。
自分で選ぶ力で、理想の人生を叶えよう
自分で商品が選べるようになる、知識が身につけば、そのスキルはずっと使えます。
ライフスタイルが変化したり、ご自身の目標が変わったり、お金にまつわることが変化し見直しをしようと思った時も、自分で判断ができるようになります。
本当に自分に合う資産形成とは、あなたの価値観が反映したものです。
やはり自分にしかわかりません。
誰かのお勧めの商品で成り立つ資産形成ではなく、自分のことをよく知り、自分の理想の幸せを叶えられる資産形成を、自分の力で作っていきましょう。