営業トークに流されないために。投資で大切な「自分で考える力」

今朝のライブでは、営業トークに流されないための「自分で考える力」についてお話ししました。

きっかけは、夫と前日の夜に投資の話で盛り上がったことです。不動産の売却をどう進めるか。以前少し経験したFXをどう感じたか。話しているうちに、投資そのものよりも「誰かの提案をどう受け取るか」ということが、すごく大事だと改めて感じました。

投資や不動産の世界では、専門家や営業担当の方から話を聞く機会があります。知らないことを教えてもらえるのはありがたいことですし、実際に勉強になることも多いです。

ただ、そこで忘れてはいけないのは、相手には相手の仕事の目的があるということです。

資料とノートを開いてお金について考えている様子
提案を受け取る前に、自分の前提と目的を一度見直してみる。

営業マンの話は、勉強になる。でも鵜呑みにはしない

以前、夫婦でFXを少し経験したことがあります。

もともと私は、FXにはあまり積極的ではありませんでした。仕組みも複雑に感じていたし、短期的な売買を繰り返すようなマネーゲームは、自分の投資の考え方とは少し違うと思っていたからです。

それでも、ある金融機関の方から話を聞く機会がありました。説明では、頻繁に売買するというより、リスクを抑えて持ち続けることで利益を積み上げていくという話でした。

それなら勉強にもなるかもしれない。そう思って、一度やってみることにしました。

ところが始めてみると、思っていたより早い段階で「今は一度手放しましょう」「今は買いましょう」という連絡が入るようになりました。

もちろん、営業担当の方も勉強されているし、その時点でのニュースや相場状況をもとに提案してくださっているのだと思います。ただ、実際にはその通りに動いてもうまくいくとは限りませんでした。

むしろ、最初に聞いていた「持ち続ける」という考え方からは、少しずれていったように感じました。

手数料が発生する仕組みを知っておく

ここで大切なのは、営業マンが悪いという話ではありません。

金融商品でも不動産でも、多くの場合、売買が成立することで手数料が発生します。つまり、売ったり買ったりしてもらうことが、その仕事の成果につながる仕組みになっています。

銀行で働いていた頃にも、私はその構造を見てきました。お客さまに商品を買っていただく。利益が出たら一度確定して、次の商品を提案する。そうした動きが営業成績につながる世界です。

もちろん、必要な提案もあります。お客さまにとって本当に役立つ提案もあります。

でも、相手の仕事の目的と、自分のお金を守る目的は、必ずしも同じではありません。

だからこそ、話を聞くことと、そのまま動くことは分けて考える必要があります。

資料を前に握手をしているビジネスシーン
売買や契約の場面では、相手の目的と自分の目的を分けて見る。

不動産でも、売る人と買う人の目的は違う

不動産でも同じようなことを感じています。

今、私は持っている不動産の一部を売却し、次の投資へつなげることを考えています。売る側としては、できるだけ納得できる価格で売りたいと思います。

一方で、買う側はできるだけ安く買いたい。

その間に入る不動産会社は、売買を成立させることで手数料を得ます。売主だけを担当する場合もあれば、買主だけを担当する場合もありますし、売主と買主の両方を同じ会社が担当するケースもあります。

そうなると、営業トークには必ず「取引を成立させるための視点」が入ります。

それ自体が悪いわけではありません。仕事として当然の面もあります。

ただ、だからこそ「この提案は誰にとってメリットがあるのか」「自分にとって本当に納得できる判断なのか」を考える必要があります。

自分で考える力を持って判断する女性の横顔
知識と経験が増えるほど、小さな違和感にも気づきやすくなる。

違和感に気づく力は、経験で育っていく

最初からすべてを自分で判断するのは難しいです。

私もFXを経験してみて、初めてわかったことがたくさんありました。実際にやってみないと見えないこともありますし、営業担当の方と話すことで学べることもあります。

ただ、その中で「なんか違うかもしれない」と感じることがあります。

この違和感は、とても大切です。

知識だけではなく、経験があるから気づけることがあります。自分で考えながら投資をしていると、誰かに提案されたときに「私はこう思う」「これは自分の方針とは違う」と判断しやすくなります。

投資詐欺に遭わないためにも、営業トークに流されないためにも、この違和感に気づく力は必要です。

聞くことと、決めることは別

専門家の話を聞くことは大切です。

営業担当の方の知識から学べることもありますし、自分では見えていなかった視点に気づくこともあります。

でも、聞いたことをそのまま実行する必要はありません。

聞くことと、決めることは別です。

自分のお金をどう動かすのか。どんなリスクを取るのか。何を続けて、何をやめるのか。

最後に決めるのは、自分です。

そのためには、完璧な知識を持つことよりも、まず「自分はどう考えるのか」を持つことが大切だと思います。

投資で大切なのは、儲け方を知ることだけではありません。

自分のお金を守るために、相手の話を聞きながらも、自分で考えて選ぶ力を育てること。

その力があると、お金に振り回されるのではなく、お金を自分の人生の選択肢として扱えるようになっていきます。

※本記事は特定の金融商品や投資行動を推奨するものではありません。投資にはリスクがあります。ご自身の状況や目的に合わせて判断してください。


家計や資産形成を考えるとき、まず大切なのは「わが家の場合はどうか」を見えるようにすることです。

公式LINEでは、今の選択を見つめ直すための特典PDF
「このままでいいのかなと思ったときに読む 人生とお金の5つの問い」
をお届けしています。

お金の不安を責めるのではなく、これからの選択肢を考えるきっかけとしてご活用ください。

公式LINEで受け取る>